ある日のメモ 鍼灸師として

Takasaku
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3年前のメモを読み返す。備忘録として。

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祖母の見舞いへ。
大転子の骨折で手術入院。
痴呆も進み、私のことは覚えていない。
孫がいることもわからない。
母のことは誰だかわからないが認識している様子
父は顔を合わせたくない様子だった。外で見守る。

骨皮スジとはこのことか。菓子も食事もしっかり摂るが
脂肪などのエネルギーにはならない。
皮下出血が多く、所々、赤い染みのようになっている。
白昼夢を見て過ごす。一日中、1週間、1ヶ月、一年と。
ベットの周辺に目を通すものはない。机には茶と布巾があるだけ。
隣の人も同じく白昼夢。話す相手もいない。

何故生きるのか、何を残すのか、どう死ぬのか、
何がしたいのか、感情をどう表して、幸せって何か、
産まれ、生き、死ぬ どこが最も重要か、今、祖母は幸せか、
幸せな人生だったのか、辛いだけで終わらないか、大切な人
幸せな日々、辛い日々、その先に得られるもの、人生の終わり。

この時、祖母は98歳ぐらいだったか。
祖父は若くして亡くなり、私の父と残された会社を引き継いでバリバリと働いていた。
すでに亡くなっているが、葬式には近親者だけで行ったが、親族の贔屓目もあるのかもしれないが、幸せな寝顔で天国へと旅立った。

鍼灸師として、多くの方々の辛い日々、楽しい思い出、やりたいこと、日々の生活の話を聞かせていただく。寄り添いつつ、自分の問いに答えを出せるようになるのか。

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