肩井のつぼの注意点や活用方法などです。
鍼灸師や施術者向けの内容を多く含みます。一般の方は咲ちゃんの備忘録をご覧ください。
随時内容の更新がされる場合があります。
肩こりなどに局所治療としてもとても使いやすい肩井(けんせい)というツボです。
僧帽筋にアプローチしていく形になります。
肩こりのひどい人は僧帽筋がパンっ!と張っているのですが、これが急に緩むことで立ちくらみやめまいを起こす可能性があります。
肩井に鍼をするときは、座位もっと言えば、横になった状態で施術をすべきです。
僧帽筋をつかむとこりっとした硬結を触ることがあります。
この硬結を慎重に圧迫すると圧迫痛に加えて耳の方に痛みが響くことがあります。
側頭部の頭痛や難聴のような聞こえの悪さの際に施術点に加えることがあります。
これも、無理な刺激量を加えると僧帽筋自体を痛め深刻な後遺症になる可能性があります。
しっかりと声かけと反応、痛みの程度のコミュニケーションをとりながら刺激を与える必要があります。
解剖学関連の注意事項
肩井は僧帽筋をメインとしたツボですが、その下には肺の先端があります。
鍼で肩井に刺激を与えるときは、背中側から僧帽筋をつまみ、そのつまんでいる部分内で鍼を刺入していきます。間違っても、上部から下部に向けて刺入しないこと。最悪の場合、肺に穴を開けることになり、死に至ります。初学の鍼灸師さんは必ず手ほどきを受けてから実践してください。
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