立ち疲れと腰痛対策

Pocket

(歩いている時から行う腰痛対策)

今日はタカさんと美術館へ来ています。
別に美術館巡りが好きというわけではなく、あまりにも美術関係に疎すぎて、社会常識的の範囲で美術を理解しなければと思ったのできてみました。
タカさんは人物画がすごく気になるようです。この絵の女性は肩こりだろうとか、解剖学的に非現実的な姿勢だとか、貧乏な食事というテーマの作品なのに太りすぎているとか、あまりに乗り気でなかったと思ったけど、来てみると私よりもじっくり見入っている。
私は横で次に進みたいなーと思いながら待っているけど、なかなか動いてくれない。
「タカさん、ちょっと疲れちゃって。そこの椅子にかけてるから、ゆっくり見ててね。」
ノロノロと絵画を見ている間は足がパンパンだなと思っていた程度だったのに、椅子に座った瞬間、腰にジワーっと筋肉が伸びるような痛みを感じた。(あ〜ぁ、疲れた〜)
「慣れない靴履いてきてたみたいだから、腰とか痛くなってきた?平気?」
タカさんは鍼灸師だからか、ちょっとでも気づいてくれると嬉しく思う。
「今日のサクちゃんの靴、可愛いよね。でも、あんまり無理しないでね。こうゆう長く立ち歩く時は、慣れた靴履いている方がいいんだから。」

人物画について、完全なる模写であればその通り描くだけ(それが難しいのですが)でいいのですが、手の向きや体重の掛け方など、解剖を意識しながら描くことによってよりリアルに近い絵になります。逆にそれを全く意識せずに描かれたものは大きな矛盾を抱えることになり、観賞している側に違和感を与えることになります。漫画も同じように人が手で書いている絵になりますが、近代では、その書きたい絵のシチュエーションを写真に収め模写に近い状態で書いていくこともできれば、解剖学も求めればすぐに勉強できる場所にあります。関節を正しく動かすことができるアプリまであります。それが、何世紀か前だと、写真は動きのその一瞬を収めることができなければ、解剖学だってまだまだ未発達で、勉強するにはハードルが高かったと思われます。レオナルド・ダ・ヴィンチは芸術家でありながら、解剖学に興味を持ち、当時としては異例の解剖を見学し人の体の内側をスケッチしていました。その知識をもとに描かれたダ・ヴィンチの絵画は人物たちの動きが見えて今にも動き出しそうに見えます。
「レオナルド・ダ・ヴィンチの絵は何よりも靴下の上からも見えるその肉付きをリアルに描いているところが凄かったね。実際、こうやって絵を見ることは今までなかったけど、絵の価値はまだわからないけど、すごく楽しかったよ。サクちゃん、誘ってくれてありがとうね」
美術館を出て、付属の公園をだらだらと歩きながらなんだか、タカさんはやたらと興奮して色々と説明してくれました。実際、私はもう足はパンパン、腰は重だるくて、ちょっと話もややこしくて頭に入ってこないしぼーっとしちゃいました。
美術館巡りって疲れます。

「その靴で、靴擦れはしていないの?」
タカさんにぼーっとしているのが気付かれたのか、それとも話がひと段落したのか、ふっと我に返ります。
「靴擦れはないよ」
「なら、浮き足が原因かもね。」
「うきあし?」

浮き足とは・・・立っている状態で、足の指5本が地面につかずに浮いている状態を指します。
この状態だと体重が両足それぞれ拇趾球、小趾球、かかとの6点で支えることになります。これだと体の前後のバランスを取るのに力の分散が少なくなります。対して、ここに各指10点、合計で16点で支えると力の分散は広がり、下半身が疲れにくくなります。

「この間、この浮き足に注目したインソールを見つけたから、試してみる?」




慣れない最初の頃は違和感を感じるだろうから、1日30分程度から始めてみてね。衝撃吸収能力が高いから、ランニングなどにも使用できるよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました