台所にたくさんある漢方

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漢方薬を勉強していくと、薬膳を勉強する機会があります。
しかし、あまり料理をしない私にとって、薬膳って結局縁がないかな〜と思っていたのですが、知識としては絶対必要だと思い本を読んでいくと思った以上に面白かったのでご紹介します。

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中国 周の時代での医師の区分

周の時代に『周礼』という周の時代の生活などを記した書物があります。
その中には、食事を指導する「食医」、内科医に相当「疾医」、外科医に相当する「瘍医」、「獣医」と医師は分類されていて、その中で最も位が高かったのは「食医」であると記されているそうです。それだけ、食事というは病気にならないために必要な知識であり、予防医学に力を置いた時代であったこともうかがえます。

病気を未然に防ぐ「未病」

東洋医学には未病という言葉があります。病気の一歩手前の状態です。少し体調悪いなと感じる時、もしくは、よく寝たのに眠いなっというのも未病ですし、最近よく疲れるなとか、お腹減らないなとか、日常普段感じているものからズレれば未病とする人もいます。
そのいつもと違うずれを修正すると病気にならない、そのずれを修正せずにどんどんずれていくとそのうち病気になるという考え方です。
周の時代では、病気にはさせない、予防として食事を重視していたようです。いや、これは現代にもとても通じるところがあると思います。

台所で簡単に始める薬膳

本当、薬膳というと少し難しいように感じます。
しかし、本を開いてもらうとわかると思うのですが、割と簡単に取り入れることができます。例えば、今日のメインに使う肉を悩んだとします。その時に活躍するのがこの本です。もし、慢性的なむくみや下痢があるのであれば牛肉を積極的に食べるようにします。胃腸の調子が悪かったり、病後で体力が落ちているのであれば鶏肉がおすすめです。最近肌が乾燥して潤いが足りないなと思ったら豚肉です。このように、今日の献立を考える際に、ちょっと薬膳の知識があるのとないのとでは、1回の食事の意味が全く違ってきます。そういった知識をためていくことで、ちょっとした体調管理を食事で補っていくことができます。

寒い夜に母が作ってくれた生姜の葛湯

本来、葛湯に利用されるのはクズ粉です。しかし、現在ではじゃがいもなどを粉砕した片栗粉であることが多いですね。これでは、本来の葛湯の薬膳の効果は発揮されません。
葛根湯は有名な漢方薬ですが、葛根湯の葛根とはクズ粉の元の姿です。身震いするような寒い日は生姜の葛湯を飲むと体がぽかぽかしてきて眠りやすくなります。これも立派な薬膳です。

ニンニクを食べると元気が出る!!のも薬膳の考え方。

今日は疲れたなー。明日もハードな仕事が待ってるしー今日は、ニンニクたっぷり利かせた食事で元気を出そう!!なんて考えたことがあるなら、立派な薬膳脳です。ニンニクは疲労回復や強精強壮効果が高いので、疲れた日の回復食として優秀です。ここにちょいたし知識。ニンニクは胃腸に優しくありません。胃腸の調子が悪い時にニンニクをとると逆に荒れる可能性があります。胃腸の調子が悪くさらに疲労回復効果を期待したいときはニラがおすすめです。同じように香りがはっきりしている食べ物なのに、胃腸への負担は違います。例えば、ニンニクたっぷり餃子ではなく、ニンニクの代わりにニラたっぷり餃子にしてみるのはいかがでしょうか?ニンニクが入っていなくても疲労回復効果は高く、胃腸にも優しい餃子になります。
このように、体調に合わせて食材を入れ替えるのが薬膳の考え方の面白いところです。

ご紹介した本は、食材ごとにその効果効能を紹介しているので、興味があればぜひ参考にしてみてください。

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少し分厚くて大きい本ですが、情報量など万歳で読みやすく親しみやすい本です!

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